妊娠2か月目のこと

pregnancy

妊娠に気付いたきっかけは、お盆休みに夫の実家に帰省していた時の些細な会話からでした。
夫と姪と3人でのドライブ中、屋根の一部が開くサンルーフが装備された車の中で、後部座席に座っていた姪が突然「空から赤ちゃんが降ってきたらどうする?」と聞いてきました。私は、軽い気持ちで「女の子だったら嬉しいなあ」と言ったのですが「男の子だったらどうする?」と更に聞かれました。「うん、男の子でも嬉しいよ、大切に育てるよ」と答えてその時は終わりました。

その後、子供とのやり取りでこういう会話はよくあるのかなと思いながらも妙に気になり、5週目に入り基礎体温の高い状態が続いていたことで、妊娠検査薬を試してみたところ、陽性が出ました。
なんとなく妊娠している気がしていましたが、初めて見る陽性という結果に、赤ちゃんが我が家に来てくれたと感動しました。
夫にもすぐに共有しましたが、ぬか喜びしたくないようで「ちゃんと病院で診てもらってからね」とすごく冷静な対応をしていました。

翌日、病院に行くまで一晩中、私は検索魔と化していました。
なぜなら、義実家にいる間、呑気に楽しくお酒を飲んでいたからです。

初めての妊娠で何てことをしてしまったんだと大変後悔し心配していましたが、産婦人科医によると、この時期の少量の飲酒はお腹の子に影響はない、これから禁酒すれば大丈夫だと言ってもらえたので、それ以上ネットで調べることはしませんでした。

その代わり、これから起こり得る変化に対処するため、妊娠出産アプリを夫婦で5個ほどダウンロードし、毎日更新される情報をシェアするようにしました。
いざ妊娠すると、女性はその瞬間から母として、体の中の目まぐるしい変化を受け入れながら日々を過ごしています。産前産後で心身ともに変わってしまう妻と、自分の身体には何一つ変化がない夫の間には、どうしても気持ちの差があり、女性のお腹が大きくなって、いざ出産し我が子と対面してみないとうまく父性が出てこないのかなと思います。また、ちょっとした気持ちのすれ違いが重なり、産後の離婚率が上がるというデータもあります。

私はこのような事態を回避するため、妊娠、出産という子供を育む上で必須なステップを、夫にも自分事として捉えてもらえるように、産前産後の夫婦にありがちなトラブルなどを情報として伝えるように意識していました。

妊婦の身体の症状など、言葉にしてきちんと伝えないと気付けないことも積極的に話していたため、流産などの不安要素がある妊娠初期から産後を通して一生懸命寄り添ってもらえ、この人とだったら二人目も欲しいと思えました。

6週目に心拍確認できてからは、心身への影響を心配してハーブやアロマの活用を控えるようになりました。子宮収縮する作用のあるハーブを使って万が一何かあった時に自分を責めるかもと思ったからです。

妊娠初期は、吐き気などのつわりはほとんど感じなかったのですが、常に眠く、気が付けばソファで寝ているというような生活でした。